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及川徹と岩泉一に関する一考察

漫画『ハイキュー!!』の登場人物である青葉城西高校の及川徹と岩泉一に関して考えたことや思ったことをまとめておくブログです。

ハイキュー!! 142話 感想

金田一の打点

金田一といえば第1話などの影山との確執だと思うんだけど、「及川さんは」言えば改善してくれるってあたりに、やはり金田一も金田一で影山に対して「言っても聞かない」っていう不満があったんだろうと改めて思うし、いきなり不満が爆発したのではなくて影山に言ってたんだろうとも思う。でも一方で影山は勝つ為ならいう事を聞かない奴では決してなかったし、勝ちたいっていう思いは共通していたはずなんだから何度も言うけど双方のコミュニケーション不全となんとか影山に合わせられる程度の実力が皆にあってしまったことが悔やまれる北一。

そして影山と及川さんとに対する金田一の要求は結果として聞き入れてもらえなかったことは共通しているけど、青城での場合、そこで金田一は及川さんが言うならやってみてもいいかと練習して、今の金田一の体が一番活きる、勝てる打点を身に付けたんだろう。
たぶんIHの「安心してとべ」などから、金田一は及川さんは無茶ぶりではない、自分の事を考えたトスをしてくれるって信頼していたからそういう展開ができたんだろうな。
「安心してとべ」は本来の最高打点だったけど、今週は金田一の最善の打点だった。
影山は北一時代にスパイカーに理想を求めてしまったけれど、及川さんはスパイカーの理想を追求したっていう「安心してとべ」のエピソードを練習の一幕で焼き直し・補強しつつ、きっちり改良も見せてくる。青城の伸びたところがちょこちょこ見えて嬉しい。

ついでにその改良をすぐに見極められる影山も流石なんだろう。
そして、これだけ及川さんスゲーに呑まれるな呑まれるなってなってるってことは、自分にそれができていない自覚があるってことだし、自覚があるだけじゃなくてそこに負い目を持っているんだろうから、中3の時の事件はまだ重たいんだろうなあ。
でもそうやってできていない自覚や相手の凄さがわかるっていうのはできるようになる第一歩だと思うので、影山の今後が怖くて楽しみだ。
一生勝てないとは言ったけど影山はまだ気付いたばっかりなんだからわからない事だ。

岩ちゃんのカッコいい論

岩ちゃんにとってのカッコいいとは?っていうのをずっと考え続けていたけど、今週でひと段落した。
この話すごくマニアックなので142話の感想ここで終わりで大丈夫です。

今までの流れをざっくりまとめると

  • カッコいいとされる行動について過去に書いた文章から引用(田中と岩泉の比較)

田中は「ビビった」が、「てめーのミスに勝手に凹んで足引っぱってちゃどうしようもねぇ」という意識によって、及川のサーブに立ち向かうだけの精神力を練り上げた。
つまり田中は「こうあるべきである」という意志を持ち、それに沿って自分を律して行動を変化させた。
カッコよくあるためにどうすればいいのかという意識があり、意識しているからこそそれを褒められたり尊敬されたりすれば嬉しいし、調子に乗れるのである。

岩泉はカッコいいと言われたことに喜んだり、調子に乗ったりするといったことは無いように思う。
それは性格の差もあるかもしれないが、カッコよくあることに対して、自覚的か自覚的でないかの差ではないだろうか。
岩泉にはおそらくこうすればカッコいいというような「こうあるべきである」という理想はない。その理想を挟まない直感的な行動が、結果として周囲にはカッコいいものとして映っているだけだ。

こんな感じで岩ちゃんは「カッコいいこと」に関して無自覚であって、田中さんのように「カッコいいとは斯くあるべし論」みたいなものは持っていないと思っていた。
一方で、岩ちゃんは「これがカッコいい!」というものは多分頑固なほどに持っている。
以下過去のツイートから引用。

岩ちゃんのカッコいい観についてはしばしば考えているけど難しい。根性論、王、怪獣、どれもカッコいいと思ってるとは思う。カッコよさには色々あると思う。漢気のカッコよさとか、イキがったカッコよさとか。漢気は田中さんだし、イキがってるのはあんまハイキューにはいないかな…。
岩ちゃんのカッコいい観はそのラインナップから見るに、単純(幼稚)なカッコよさだと思う。
身に着けているものに実は無頓着なのでは?って根性論、王くらいまでは少し思ってたけど、怪獣を見たら無頓着とは思えない。こだわりがある。たぶんカッコいいと思ってる。

それで今週は「おれが居ればお前は最強だ!!!」っていう行動や言葉に「!?…かっけえなオイ…!」なんて反応をしている。
読んだ瞬間に「えっ、岩ちゃんが文脈があるものに対してカッコいいっていった!?」って思った。
文脈があるものに対してカッコいいという感覚があるということは、田中さんのように「カッコいいこと」に関して自覚的な可能性が生まれるからだ。
こういう時に、こういうことをしたり、言ったりするとカッコいいという自覚。
「自覚があるという前提が入ってくると岩ちゃんを見る目結構変わるんだけど!?」と思った。

けど、たぶんこんな文脈うんぬんの理屈よりは今までの直感の方が正しいんだと思う。
日向への反応は「!?」を見る限り「何だか知らねえがカッコいい」って感覚であって、たぶんその岩ちゃんが感じたカッコよさの原因って主に最強にあるんじゃないだろうか。
やっぱり「どうすればカッコいいのか」ではなくて、「これがカッコいい!」の根性論・王・怪獣…みたいにすごく単純で短絡的なカッコいい像が彼の中にあって、文脈に関係なく日向の言動(特に最強のあたり)が琴線に触れたんだろうなと思った。
日向に対してっていうよりは、森さんの「「俺が居ればお前は最強だ」とか言ってみてえ 高校生かっけえ!」に近いもの、台詞に対してのカッコいいだと思っている。

やっぱりカッコいいと言われる岩ちゃんの行動言動に岩ちゃんが意識的かというと全然そんな風には見えないというのもある。

カッコいいがいい加減ゲシュタルト崩壊してきましたが言いたいことは本当は結局一つなんです。
そわっとしてる岩ちゃんめっちゃかわいい。