及川徹と岩泉一に関する一考察

漫画『ハイキュー!!』の登場人物である青葉城西高校の及川徹と岩泉一に関して考えたことや思ったことをまとめておくブログです。

ハイキュー!! 147話 感想

6人

「6人で強い方が強い」は天才を抱えるチームを否定するものではなく、どのチームにも等しく降りかかるものだと思う。
だから、全員で、拾った方が、繋いだ方が、落とさない方が勝つっていう、これもまた作中何度も言われている事だけど、そういう話なんだろうと思った。
大地さんが落とさなかった、田中さんが拾った、旭さんがチャンスボールにはさせなかった。
それが「6人で強い方が強い」という事であり、でも先週のあれは烏野にかかった言葉ではないし、青城だって同じことをすればいいだけだった。実際今週、渡は落とさなかった、京谷は拾った、金田一は防いだ。

もし岩ちゃんが決めきれていたら
もし京谷と金田一の間に隙がなかったら
もし及川さんが上げられたら
もし花巻が、渡がフォローできていたら

そんな個々の事象をあげつらってどこかに責任を置いても詮無い事なんだろうと思った。
しいて言えば全部が、全員が責任で、それが6人ってことなのかなと思った。

京谷と金田一の間

奇しくもではなくて狙ってるんだろうけど、青城側のローテがIH終了時と一緒だった。

スガさんが「セットアップのモーションを読まれた!?」と独白した。

私はモーションを読まれたのではないと思う。
スリードのためにわざわざ「セットアップのモーション」なんて長ったらしい言葉を使ったのかなとすら思う。
「読まれた!?」だけでもいいところだ。

つまり、及川さんが「お前の最強の武器で来い」と言ったように、岩ちゃんも金田一もわかったんだと思う。
これがIHの決勝点と同じであると。影山が日向に上げるって半ば確信していたんだと思う。だからモーションを読んだわけではないけれども、モーションを読まれたかのような速さで対応してきた。

ところで京谷は岩ちゃんとほとんど身長が同じだ。確か5mm差くらい。そして彼の身体能力の高さは散々言及されている。個人の練習だったけど練習をサボっていたわけでもない。しかし金田一は身長差があるからしょうがないとはいえ、京谷の手は岩ちゃんよりもずっと低い位置にある。狙える隙がある程度に。
京谷はIHを知らなかった。部活にも来ていないんだから会場にいた可能性すらない。その時の状況が耳に入る余地もない。
だから岩ちゃんや金田一より反応が一瞬遅れたのではないかと思う。
その一瞬を日向は見逃さなかった。

本当に詮無い事だけど、国見があそこにいたら、あるいは京谷が部活に来ていたなら、結果は違っていたかもしれないって思う。
国見は知っていたから、きっと岩ちゃんとおんなじくらい跳べた。京谷もIHの経験があれば、あるいは状況だけでも知っていたら、きっともっと速く跳べた。そしたらもっとチャンスがあったかもしれない。止められてたかもしれない。岩ちゃんの指のラインまで京谷の指のライン上げるだけで、だいぶ防げそうなイメージになる。
ほんと負けた要因を誰かに押し付けるのは詮無い事だけど、京谷が部活に来なかったっていうのも、負けた要因の一つなんだろうなと思った。