終章に寄せて① 及川のこと
『ハイキュー!!』の連載が終わった。
ブラジル修行編、ほぼ全員集合日常パートお祭編、バレーボールと漫画の面白さカッコよさにぶん殴られ続ける試合編、そして最後はまた祭のように賑やかに華やかに締め括られた。
そういえば『ハイキュー!!』はこの構成を繰り返しながら話が進んでいったなあと思う。
不思議と寂しさだとか、喪失感だとか、悲しみだとか、そういうものをほとんど感じなかった。
いや、401話を読むまでは正直そんな気持ちがなかったとは言えない。
しかし最終話直前の401話を読み終わった途端ひたすら最終回が楽しみになった。ふわふわとした暖かい満足感に包まれていた。
そしてその期待は裏切られず、長引いていた梅雨空とは裏腹に晴れやかな気持ちのまま最終回を読み終えることができた。
とりあえずこの文章のタイトルを終章に寄せてとしたところなのだが、言いたいことが色々ある。色々あるけれど特に繋がりはない。
終章で出てきた新しい展開について思うこと、終章を読んでこれまで解釈に悩んでいた部分が解決したこと、最終回を迎えたら言いたかったこと、色々だ。
だからいつもの感想どおりぶつ切りでいこうと思う。
395話 幸運な我ら・2
395話の感想だけど、岩ちゃんが出てきた6ページ分の感想。
続きを読む選ばれる者というフレーム
「及川さんのあの話」、すなわち及川がアルゼンチンでバレーボールをやっているとわかった時、私は大きなショックを受けた。
そしてショックを受けたことに自分でも驚いた。
私は無意識に及川は「選ばれる側」だと思い込んでいたのだ。