及川徹と岩泉一に関する一考察

漫画『ハイキュー!!』の登場人物である青葉城西高校の及川徹と岩泉一に関して考えたことや思ったことをまとめておくブログです。

終章に寄せて② 影山・金田一・国見のこと

理不尽

ハイキュー!!』の好きなところのひとつで、ずっと言いたいと思っていたけれど、最終回を迎えるまでは言い切れないことだなと思ってあまり口にはしてこなかったことがある。

それは『ハイキュー!!』という物語の中で理不尽がほとんど敵にならなかったということだ。
理不尽がなかったとは言わない。しかし遂ぞ話の主題となることはなかったと言ってしまって良いと思う。

続きを読む

終章に寄せて① 及川のこと

ハイキュー!!』の連載が終わった。

ブラジル修行編、ほぼ全員集合日常パートお祭編、バレーボールと漫画の面白さカッコよさにぶん殴られ続ける試合編、そして最後はまた祭のように賑やかに華やかに締め括られた。

そういえば『ハイキュー!!』はこの構成を繰り返しながら話が進んでいったなあと思う。

不思議と寂しさだとか、喪失感だとか、悲しみだとか、そういうものをほとんど感じなかった。
いや、401話を読むまでは正直そんな気持ちがなかったとは言えない。
しかし最終話直前の401話を読み終わった途端ひたすら最終回が楽しみになった。ふわふわとした暖かい満足感に包まれていた。
そしてその期待は裏切られず、長引いていた梅雨空とは裏腹に晴れやかな気持ちのまま最終回を読み終えることができた。

とりあえずこの文章のタイトルを終章に寄せてとしたところなのだが、言いたいことが色々ある。色々あるけれど特に繋がりはない。
終章で出てきた新しい展開について思うこと、終章を読んでこれまで解釈に悩んでいた部分が解決したこと、最終回を迎えたら言いたかったこと、色々だ。
だからいつもの感想どおりぶつ切りでいこうと思う。

続きを読む

牛島の客観性と善意

ウシワカの及川評が客観的と思われるのはなぜでしょうか?私はなぜ同じチームにいる訳でもない選手を「どこであろうと」「チームの最大値を引き出す」と断言できるのか、なぜ及川に白鳥沢に進む選択肢があり、取るに足らないプライド故にそれを選ばなかったと知っているのか、不思議に思えるのですが…。今週出てきた白鳥沢のチームスタイルや監督の方針を見ても及川は白鳥沢に行くべきだったのか正直疑問に思えたので尚更不思議です。


私は客観というのはいくつかの主観が合致して妥当性を得ることかなと思ってます。

続きを読む

選ばれる者というフレーム

「及川さんのあの話」、すなわち及川がアルゼンチンでバレーボールをやっているとわかった時、私は大きなショックを受けた。
そしてショックを受けたことに自分でも驚いた。
私は無意識に及川は「選ばれる側」だと思い込んでいたのだ。

続きを読む