及川徹と岩泉一に関する一考察

漫画『ハイキュー!!』の登場人物である青葉城西高校の及川徹と岩泉一に関して考えたことや思ったことをまとめておくブログです。

牛島の客観性と善意

ウシワカの及川評が客観的と思われるのはなぜでしょうか?私はなぜ同じチームにいる訳でもない選手を「どこであろうと」「チームの最大値を引き出す」と断言できるのか、なぜ及川に白鳥沢に進む選択肢があり、取るに足らないプライド故にそれを選ばなかったと知っているのか、不思議に思えるのですが…。今週出てきた白鳥沢のチームスタイルや監督の方針を見ても及川は白鳥沢に行くべきだったのか正直疑問に思えたので尚更不思議です。


私は客観というのはいくつかの主観が合致して妥当性を得ることかなと思ってます。




牛島がなぜ断言できたかはわかりませんが、牛島の「どこであろうとチームの最大値を引き出す」という及川評は他の及川評と合致していると思います。
具体的な描写は本人の「皆が一番打ちやすいトスを上げられる自信はある」という言葉や、影山が大学生混じりのチームで及川さんがどうだったかを語った時くらいしか思い出せないのですが、他にも言葉は違ったりあるいは言葉にしてなくてもそう感じている風なシーンがあったように思います。
そんな複数の主観が合致している評価なので、牛島の及川評は客観的だと思いました。
ただし客観が正しいとは限らないと思います。
これは妄想ですが、及川さんには白鳥沢の推薦が来てたんじゃないかと思ってます。推薦制度があるのは確かですし、牛島の口ぶりからしてもそんな気がします。もしそうだとすれば、及川さんの進路について「より高いレベルで挑戦できたのに、なんで白鳥沢に行かなかったんだろう」と思うのは世間一般ではよくある話だと思います。
白鳥沢の方が豊かな土壌であること、牛島のいるところが最強であることも残っている結果から見れば大多数の人がそう思うと思われ、これも客観性は高いと思います。
でもその裏には及川さんみたいに強い気持ちや譲れないものがあったりします。性格もあると思います。
その辺も加味していけば私は及川さんは本人が後悔してないといった通り、白鳥沢に行かなくてよかったんじゃないかと思います。
だから牛島の及川評は客観的だと思っていますが、その中には客観的であっても正しくない評価もあったと考えています。



五月分の本誌感想を拝読して気になったのですが、牛島くんの及川さんへの忠告が「善意から」のものと思われるのはなぜでしょうか?彼の言葉のうち、忠告の部分は「もう道を間違えるな」の時点で終わっており、後に繋がる「お前は道を間違えた~取るに足らないプライドのためにそれを選ばなかった」の行は忠告と言う種類の物とは性質が違う物のように思えるのですが…。


私が牛島の言葉を善意からのものと捉えたのは、「白鳥沢に来るべきだった」とは、「『自分が』及川のトスが欲しいから」ではなく「白鳥沢に来た方が『及川が』質の高いバレー(あるいは勝ち抜けるバレー)ができるから」という意味合いの言葉だと思ったからです。
あくまで及川さんに善かれと思って、
「白鳥沢に来るべきなのに選ばなかったのは愚かだったから、今度は間違えるな、その方がお前はいいバレーができるだろう」と言ってると思ったんです。
今週牛島は「高いトスひとつあればそれでいい」とトスの質をほとんど気にしていないようなことを言ったので、なおさら彼は及川さんのトスが欲しくて白鳥沢に来いと言ったのではないんだなと思いました。
そんなわけで、自分はさておいて相手を思いやっての発言なので「白鳥沢に来るべきだった」にまつわる台詞は善意だなと思った次第です。及川さんにとっては余計なお世話だと思います。
質問中の忠告の性質のくだりがうまく噛み砕けなくて、私が善意だと思った理由に留まってしまったので、的外れだったらお手数なのですがもう一度質問してやってください;
質問ありがとうございました!



先程本誌感想についてお尋ねした者です。ご回答ありがとうございました。私が不思議に思ったのは牛島くんの台詞はご回答にあった解釈のうち「今度は間違えるな」より「白鳥沢に来るべきなのに選ばなかったのは愚かだった」が本題だと捉えていたためです。 根拠のない自信は嫌いなはずの彼が「及川以外は弱い」青城で白鳥沢に勝つと根拠のない自信満々で宣戦布告していた及川さんにわざわざ善意からの忠告を送るか疑問でした。 善意と言うよりは理解しがたい行動への苛立ちからくる、自らの過ちを自覚させ認めさせたいが故の言動と解釈しておりました。忠告の性質云々はそういう意味です。わかりづらい言い回しですみませんでした;


わざわざありがとうございます。そういうことだったんですね~。
根拠のない自信については私もどうなのかなーと思ってました。
4月の感想でチラっと書いたのですが、牛島に根拠のない(ように取られかねない)自信を見せた人は今のところ3人いると思ってます。
一人はまさに嫌いと言われた日向で、もう一人は質問者さんがおっしゃってるように及川さんで、あと一人が実力不足を白布くんなどから指摘されつつも牛島を超えると宣言する五色くんです。
全部牛島からしたら根拠のない自信にならないかなあと思いました。
でも牛島の反応で考えると、及川さんにも五色くんにも、日向に見せたような苛立ちを感じている様子はないように私には見えてました。
五色くんには頑張れだし、及川さんに対しては及川さんの言い分は理解できてなさそうですが、日向の言動に対して見せたような表情や感情の揺れ動きはなく、常に淡々としてるように見えます。
だからこの2人の自信と日向の自信は何か違うんじゃないかなあとも思いましたが、どっちかっていうと日向が特別だと思うんですよね。
及川さんと五色くんに牛島が「嫌い」にならないだけの何かがあるのではなく、日向に牛島に「嫌い」と言わせる何かがある。
白鳥沢に潜入した時の「ヒナタショウヨウ」からして日向に何か感じるところがあるようにも見えるので、日向が牛島にとって心境をざわつかせる何かを持っているのかなあと感じます。
個人的にはこの「ヒナタショウヨウ」の時に、牛島が日向に何か素質を見出だしたように見えてたので、根拠のない自信でしかも嫌いと一刀両断されたのは意外でした。
しかし感情の揺らぎが少なそうに見える牛島に天童曰く珍しくも「嫌い」と言わせたので、やはり牛島にとって日向は何かひっかかる存在なのかなあという気がします。
牛島の及川評はとても客観的だと思ってますが、日向評はやたら主観的です。
だから日向のことはこれからの白鳥沢戦で語られるかもなあと気になってるとこです。
というわけで、私はそもそもあんまり牛島が及川さんに苛立ちを感じていると思ってなかったというのもあって、なおさら単純な善意って思ってた節があるみたいです。
こちらこそ色々はしょって伝わりづらい感想ですみませんでした。